はじめに

 病気になって白血病について知りました。競泳・池江璃花子選手(急性リンパ性白血病)が公表する等、この病気に対する社会の認知度は高まっています。若い方に多い急性リンパ性白血病に対し、急性骨髄性白血病は「発症頻度は10万人に2~3人で、発症率は年齢が高くなるにつれて増加します」(国立がん研究センターがん情報サービスより)とのことですが、知人の話を聞いても新聞の訃報欄を検索しても意外に多いように感じます。
 命を救うために最初に重要な事は、本人が気付きにくいこの病気を手遅れになる前に発見することです。診断には血液検査が必要です。職場や自治体の健康診断は年に1度。数ヶ月で命の危険に晒されるので間に合いません。身近な人が倦怠感を感じ、痩せたな等感じたら血液検査をしてみるよう声をかけてあげてください。病気でなかった事で不利益はないのですから。
 患者の立場として体験した事、感じた事を記載し、治療を受けられる方、支えていられる方の御参考となり、また知識として理解され、命が救われることがあればと願っています。